
日本のダム、
絶景への旅。
山を越え、水をたどる。
地図から出会う、壮大なダムの世界。
会いたいダムを、見つけよう。
気になるダムを選んで、山と湖の風景へ。数字で比べたり、旅のルートを調べたり。
数字で出会う、ダムの個性。
収録資料の掲載値による比較です。全国の確定順位ではありません。数値不明・堤高15m未満・堰・湖沼開発事業などを除きます。同じ数値は同順位です。絞り込み中は、その条件内での順位になります。総貯水容量は、現在の貯水量ではありません。
| 順位 | ダム・所在地 | 堤高 | 比べる |
|---|
収録ダム
同じものさしで、比べる。
水を支える、
かたちの理由。
同じ「水をためる」でも、支え方はさまざま。
まずは代表的な3型式から、断面と力の流れを見てみましょう。
コンクリート系、土・岩を盛るフィル系、台形CSG、複合ダム、可動堰まで。国土数値情報の13区分を手がかりに整理しています。分類によって、遮水方式を独立した型式として扱う場合があります。
ほかの10型式も見る アース・中空重力式・台形CSGなど
アーチ式
曲線で受けて、両岸へ伝える。
1貯水池側に張り出した弓形
2水の力が堤体へ作用
3アーチ作用で両岸の岩盤へ
どう支える?
上流側へ張り出す弓形の堤体が水圧を受け、アーチの働きで主に両岸の岩盤へ力を伝えます。基礎岩盤も荷重を受け持ちます。
構造を知るポイント
谷の形に加え、両岸の岩盤が力を受け止められることが重要です。薄く見えても、岸とのつながりまで含めて一つの構造です。
見学で注目するところ
天端の曲線と、堤体が岩盤に接する両端に注目。写真では分かりにくい曲がり方も、地図の真上表示で見つけられます。
重力式コンクリート
厚みと重さで、水を支える。
1水圧は深い位置ほど大きい
2厚いコンクリートの自重
3荷重を受け止める基礎岩盤
どう支える?
大きなコンクリートの塊でつくり、堤体自身の重さで水圧に抵抗します。一般的な断面は底が広く、上ほど細い形です。
構造を知るポイント
堤体と水からの荷重を受けられる基礎岩盤が必要です。見た目の大きさだけでなく、地下の地盤まで調べて設計します。
見学で注目するところ
下流から見る厚い壁、天端から裾へ広がる形、ブロックの継ぎ目が見どころ。堤体内部には点検用の通路を設ける場合があります。
ロックフィル
岩で支え、遮水部で水を止める。
1岩石のゾーンが堤体を支える
2コアが水の浸透を抑える
3フィルターが土粒子の流出を抑える
どう支える?
岩石を盛り立てた部分が安定を受け持ち、水を通しにくいコアや表面の遮水壁で貯水します。図は土質材料の中央コアを持つ代表例です。
構造を知るポイント
材料を確保できるか、広い裾を置けるか、基礎地盤との相性などを検討します。岩を積むだけで水が止まるわけではありません。
見学で注目するところ
岩に覆われた緩やかな斜面が目印。水を止める部分は内部に隠れることもあります。洪水吐は通常、堤体とは別に配置します。
水を止める場所にも違いがあります
中央コア・傾斜コア
土質のコアを中央に置くか、上流側へ傾けて置くかで区別します。どちらもコアの両側にフィルターなどを配置します。
コンクリート表面遮水(CFRD)
堤体の上流面をコンクリートで覆って遮水する方式。中央に土質コアを置くものとは構造が異なり、南摩ダムで採用されています。
アース
土を締め固めて、堤をつくる。
1主な材料は締め固めた土
2上流面を保護する部分
3浸透水を扱う排水部
どう支える?
土質材料を主体に盛り立てる型式です。比較的均質な土を使うものや、性質の違う材料をゾーンに分けるものがあります。
構造を知るポイント
土の性質、締固め、浸透する水の扱いが重要です。昔からのため池にも見られますが、表面が草地だから必ずアースとは限りません。
見学で注目するところ
広い土の斜面や表面の保護、堤体と別に設けられた洪水吐などに注目。ロックフィルとの違いは、主に堤体をつくる材料です。
中空重力式
内部に空間をつくり、材料を減らす。
1勾配を持つ上流面の例
2堤体内部の大きな空洞
3コンクリート部と基礎で支える
どう支える?
重力式の仲間で、堤体の内部に大きな空洞を設けています。コンクリート量を抑えつつ、上流面の形などを工夫して安定させます。
構造を知るポイント
空洞を囲む部材と基礎の働きを一体で考える構造です。普通の重力式にある小さな点検通路とは、空洞の規模と役割が違います。
見学で注目するところ
内部見学が行われる施設では空洞の大きさが見どころ。外からだけでは普通の重力式と区別しにくい場合があります。
重力式アーチ
自重とアーチ、二つの働きを使う。
1平面は弓形をしている
2両岸へ伝わる力
3断面では自重も利用する
どう支える?
重力式とアーチ式の特徴を併せ持つコンクリートダムです。厚みのある堤体を弓形に配置し、自重とアーチ作用を生かします。
構造を知るポイント
基礎と両岸の岩盤、谷の形を踏まえて設計します。曲がった外観だけで、この型式と判断することはできません。
見学で注目するところ
上から見る曲線と下流から見る厚みを、両方チェック。近畿では高山ダムがこの型式です。
バットレス
水を受ける板を、控え壁で支える。
1水を受ける上流の遮水板
2等間隔に並ぶ扶壁
3扶壁から基礎へ力を伝える
どう支える?
水をせき止める遮水板を、下流側に並ぶ扶壁(バットレス)が支えます。力は遮水板から扶壁を通って基礎へ伝わります。
構造を知るポイント
壁の間を空けることで材料を抑える構成です。中空重力式とは、板と扶壁で支える仕組みが異なります。
見学で注目するところ
下流側から見える繰り返しの控え壁が特徴。薄い壁の裏側に、骨組みのような構造が現れます。
マルチプルアーチ
小さなアーチを、連続させる。
1連続するアーチ状の遮水壁
2アーチの端を受ける扶壁
3それぞれの扶壁から基礎へ
どう支える?
複数のアーチ状の遮水壁を扶壁で支える型式です。一つの大きなアーチで谷をまたぐ型式とは、支え方と形が違います。
構造を知るポイント
各アーチから、その両端の扶壁へ、さらに基礎へ力が伝わります。香川県の豊稔池堰堤が知られています。
見学で注目するところ
繰り返す曲面と扶壁の組合せが見どころ。豊稔池堰堤の中央部には5個のアーチと6個の扶壁があります。
複合ダム
一つのダムを、異なる構造で。
1コンクリートの堤体部分
2型式が切り替わる接合部
3岩石を盛り立てた堤体部分
どう支える?
重力式コンクリートとフィルなど、異なる型式の堤体を組み合わせます。場所ごとの地形・地質などに応じて構造を使い分けます。
構造を知るポイント
それぞれの部分だけでなく、材料と変形の性質が異なる接合部も重要です。複数のダムが近くにある、という意味ではありません。
見学で注目するところ
コンクリートの壁から岩石の斜面へ切り替わる部分を探してみましょう。図はコンクリートとロックフィルを組み合わせた例です。
台形CSG
現地の材料を混ぜ、台形に築く。
1幅の広い台形の堤体
2内部のCSG材料
3止水・保護を担う表面の部材
どう支える?
CSGは砂・礫などにセメントと水を加えてつくる材料です。これを使い、底が広い台形の堤体を築きます。
構造を知るポイント
利用できる現地材料の性質を確認して設計します。単に岩石を積んだフィルダムとは異なり、セメントで材料を固めます。
見学で注目するところ
台形の断面と、表面を保護するコンクリートに注目。表面だけを見ると、内部のCSG材は見えません。
アスファルト表面遮水
水に接する面を、覆って止める。
1安定を受け持つ盛立部
2上流面のアスファルト遮水層
3遮水層を支える下地
どう支える?
岩石などを盛り立てた堤体の上流面に、アスファルトコンクリートの遮水層を設ける方式です。アスファルトフェイシングとも呼ばれます。
構造を知るポイント
安定を受け持つ盛立部と、水を止める表面の層で役割を分けます。内部にコアを設ける方式とは遮水部の位置が違います。
見学で注目するところ
貯水池側の滑らかな被覆面が手がかり。岩石の表面がそのまま水を止めているわけではありません。
アスファルトコア
堤体の内側に、人工の遮水部。
1外側の盛立部
2内部のアスファルトコア
3コアに接する移行部
どう支える?
盛立部の内部に、アスファルトコンクリートのコアを設けて水の浸透を抑える方式です。土質のコアを使うものと区別します。
構造を知るポイント
コアと、その両側で支える材料の組合せが重要です。表面遮水型とは異なり、水を止める層が内部にあります。
見学で注目するところ
外観だけではコアの材料は分かりにくいため、管理所の断面図や型式説明を確認すると違いが分かります。
可動堰
ゲートを動かし、水位を調節する。
1ゲートを支える堰柱
2開閉できるゲート
3開口部から下流へ流れる水
どう支える?
川を横切る堰に可動ゲートを設け、水位や流量などに応じて開閉します。河口部では塩水の遡上を抑える役割を持つ施設もあります。
構造を知るポイント
このページの検索では「堰」にまとめています。山あいの高いダムとは形も使い方も異なり、固定堰などもあります。
見学で注目するところ
橋のように並ぶ堰柱とゲートに注目。上下に動くもの、回転するものなど、ゲートの形式は施設によって違います。
図は仕組みを伝えるために作成した模式図です。実物の寸法比や設計計算を示すものではなく、設備・荷重の一部を省略しています。平面・断面など、図ごとに見る方向が異なります。
検索の「フィル」「その他」は、何を表しているの?
- フィル(詳細は出典)
- 土や岩を盛り立てたダムという大きな分類です。収録資料から細かな区分を確定できていないため、アースやロックフィルのどちらかに決めつけていません。
- その他
- 収録資料で、既存の分類にまとめられないものです。「その他式」という共通の構造があるわけではありません。
- 型式が空欄の施設
- 収録情報で型式を確認できていない施設です。名前や外観から推測して分類していません。
- 「多目的」「発電用」と型式の違い
- これらは利用目的を示す言葉です。同じ重力式でも、洪水調節・水道・発電などの役割はダムによって異なります。
収録範囲・地図とイラストについて
立体表示は周辺地形の表現です。ダム本体を精密に再現した3Dモデルではありません。航空写真は撮影時点の景観で、現在の水位や通行状況を示すものではありません。
表紙は創作イメージです。キャラクターはADIAオリジナルの非公式擬人化です。地図表示では外部の地図サービスへ接続します。お気に入りはお使いのブラウザ内に保存されます。
ダムを知る
このダムの案内役
ダムの特徴をモチーフにした、非公式の創作キャラクターです。この景色に、会いに行く。
出発地点は、選んだ都道府県の県庁所在地にある都道府県庁です。
経路検索はGoogleマップで開きます。到着地点・運行日・通行規制・見学条件を公式情報でご確認ください。
