本記事内容は参考情報であり、各保険商品にご加入の際は、必ず保険会社、保険代理店にお問合せください。

最も需要が多いと予想されるモーター出力0.6kW以下の電動キックボードの保険(原付)にしぼって解説します。
女性の保険募集人電動キックボード(電動スクーターとも言われます)は、クルマやバイクと同じくナンバー登録が必要な車です。

道路交通法上は原動機付自転車(原付バイク)に該当し、保険に加入する時の車両区分も同様です。

つまり、電動キックボードの自賠責保険(2024年3月31日まで)と自動車保険(任意保険)は原付バイクと同じ保険料です。
見た目は違うが...  同じ原動機付自転車です。保険料も同じです

🛴 電動キックボードの種類 🛴
3区分に分かれます
(モーター出力0.6kW以下の車両)

令和5年7月1日の改正道路交通法施行後、原動機付自転車は3つに細分化されます。

6/1~新設
車両区分一般
原動機付自転車
特定小型
原動機付自転車
特例特定小型
原動機付自転車
速度法定速度
30km
最高速度
20km以下
最高速度
6km以下
免許必要不要不要
乗車年齢16歳以上16歳以上16歳以上
ヘルメット義務(必要)努力義務努力義務
ナンバー登録必要必要必要
自賠責保険加入必要加入必要加入必要
(注)他にも大きさ等の規定があります。
すこし分かりにくいですね…。

すべての電動キックボードが16歳以上であれば運転免許不要、ヘルメット着用なしで誰でも運転できるものではないので、

購入前、運転前にどの車両区分に該当するか確実に確認しておくべきですね。

電動キックボードの自賠責保険

2024年4月1日以降
2024年3月31日まで
特定小型原動機付自転車電動キックボード
自賠責保険料表(料金)|本土用
保険期間保険料
1年6,650
2年8,040
3年9,400
4年10,730
5年12,040

🛴 3種類の電動キックボード 🛴
(モーター出力0.6kW以下)

  1. 一般原動機付自転車
    (法定速度30km/h)
  2. 特定小型原動機付自転車
    (最高速度20km/h以下)
  3. 特例特定小型原動機付自転車
    最高速度6km/h以下)

このように3種類ありますが、これら全て原付バイクと同じ「原動機付自転車」であり、強制保険である「自賠責保険」に必ず加入する必要があります。

自賠責保険料も原付バイクと同じです!

原動機付自転車電動キックボード
自賠責保険料表(料金)|本土用
保険期間保険料
1年6,910
2年8,560
3年10,170
4年11,760
5年13,310

🛴電動キックボードの自賠責保険
加入について

必要な書類
電動キックボード
の登録証明書
自賠責保険証明書
標識交付証明書
※市町村役場でナンバー登録後に交付される書類です。
継続手続きの場合
※新規で自賠責に加入する場合は不要
自賠責保険の加入方法

インターネット
コンビニ
コンビニ
保険代理店
保険代理店
自賠責保険のネット契約サービスを提供している保険会社・セブンイレブン
・ローソン
・ファミリーマート
自賠責保険を取扱うお近くの損害保険代理店に問い合わせて手続き。

自賠責保険の交付後

ステッカーナンバープレートに必ず貼り付けてください。

自賠責 自賠責保険証明書

自賠責保険証明書は、法令により必ず車両に備え付けておかなければなりませんが、

自賠法に係るe-文書法施行規則の制定に伴い、2023年6月1日より電動キックボードや一部の二輪車等、自賠責保険証明書(以下、「証明書」)の備付が車体の構造上困難な自動車(以下、「備付困難自動車」)において、以下2点の運用が可能となります。

  • 紙の証明書をスマートフォンのカメラ等により撮影し、画像にて保存・携行する。
  • 事故等で行政職員から証明書の提示を求められた場合に、証明書の画像を提示する。

備付困難自動車とは、携行品の保管設備(次の①②の要件をすべて満たす)を有しない自動車で、電動キックボードや一部の二輪の自動車が該当します。

  • 内法奥行き210mm以上かつ、内法幅又は内法高148mm以上の大きさ
  • 密閉できること

つまり、電動キックボードに収納スペースがある場合、①の大きさがなく、かつ、密閉できないのであれば、写真を撮って画像データを携行してもよいということです。

自賠責保険の加入(更新)忘れに
気をつけよう!!

女性の保険募集人

電動キックボードは、原動機付自転車に該当し、四輪自動車のように車検を受ける必要がありません。車検が必要なクルマは自賠責保険に加入しないと車検を受けることができないため、自賠責保険の加入忘れは発生しません。

しかし、電動キックボードは車検がありません。気づけば自賠責の保険満期日が過ぎていた…

なんてうっかりミスによる無保険状態にならないよう、十分に気をつけましょう!

🛴電動キックボードの任意保険
(自動車保険)

保険屋

電動キックボードの任意保険は、
自動車保険です。

  • 自賠責保険の補償範囲を超える高額な対人賠償事故
  • クルマやバイク、自転車等、相手のモノを壊した場合の対物賠償事故
  • 事故によりご自身がケガをしたときの補償
  • 事故でご自身の電動キックボードが壊れた場合の車両保険

等を補償します。

電動キックボード保険という専用の保険はありません。普通乗用車・軽自動車・トラック・バス・ダンプカー・大型バイク・原付バイク等は全て自動車保険です。

電動キックボードは自賠責保険と同じく、自動車保険に加入する際の車両区分は、原動機付自転車です。

つまり、原付バイクと同じ保険料です。

自賠責保険と任意保険(自動車保険)
の違い

自賠責保険
(強制保険)
自動車保険
(任意保険)
加入義務自動車損害賠償保障法により、すべての自動車(含むバイク)は自賠責保険に加入することが義務づけられています。加入は任意です。自賠責では補償できないリスクに対応するため、加入をオススメします。
相手を
死傷させた
傷害
120万円まで
死亡
3,000万円まで
後遺障害
4,000万円まで
対人賠償保険にて自賠責保険の補償範囲を超えるものカバーする。保険金額:無制限に設定するのが一般的。
相手の
モノを壊した
対物賠償保険にてカバーできる。保険金額:無制限に設定するのが一般的。
ご自身のケガ人身傷害保険、搭乗者傷害保険等でカバーできる。
電動キックボード
本体の補償
車両保険でカバーできる。(※付帯できない場合もあり)

🛴電動キックボード保険のプラン例
(自動車保険)

補償項目保険金額
対人賠償保険
(相手を死傷させた)
無制限
対物賠償保険
(相手のモノを壊した)
無制限
人身傷害保険
(自分がケガをした)
3,000万円
保険料毎月◯千円
自動車保険の加入方法

ネット契約
(通販型自動車保険)
保険代理店
保険代理店
ご加入前に必ず保険会社に確認した上でお手続きください。自動車保険を取扱うお近くの損害保険代理店に問い合わせて手続き。

電動キックボード保険の
疑問を解決!

すでに自動車保険に加入しているKさんの場合

クルマを保有されているKさん。もちろん自動車保険には加入している。大学生の子供さんが電動キックボードを購入し保険が必要となった。

こんな場合

いま入っている自動車保険に「ファミリーバイク特約」をつければ、大学生の子供さんが乗る電動キックボードに保険をかけることができます。

名称はバイクですが、125cc以下の原動機付自転車のことです。電動キックボードも同じ原動機付自転車なので範囲に含まれます。

「ファミリーバイク特約」を追加付帯される場合は、必ず今ご加入の保険会社、保険代理店までお問合せください。

友達から臨時に借りた電動キックボードを運転することになったTさんの場合

Tさんは自分の電動キックボードに保険をかけているが、友達の電動キックボードは保険に未加入で不安だなと感じるTさん。

こんな場合

Tさんが入っている電動キックボードの「他車運転特約(二輪・原付)」にて、臨時に借りた電動キックボード乗車中の事故もカバーできます。

一般的に四輪自動車で契約している自動車保険の他車運転特約は、二輪バイク・原動機付自転車(電動キックボード含む)は補償対象外なのでご注意ください。

友人、知人から臨時に借りた電動キックボードで事故を起こした場合の補償については、申込み前、契約後問わず、必ず保険会社、保険代理店にお問合せください。

電動キックボード保険のまとめ
  • 電動キックボードは、
    一般原動機付自転車
     (法定速度30km/h)
    特定小型原動機付自転車

     (最高速度20km/h以下)
    特例特定小型原動機付自転車

     (最高速度6km/h以下)
    の3種類あるが、全て原動機付自転車です。
  • 電動キックボードの自賠責保険に加入する場合、原付バイクと同じ保険料です。
  • 電動キックボードの任意保険に加入する場合は自動車保険です。原付バイクと同じ保険料です。
  • 電動キックボード専用の保険はありません。任意保険は自動車保険です。
  • 2023年7月1日以降、すべての電動キックボードが16歳以上なら免許なしで誰でも乗れるわけではない。

    「一般原動機付自転車の電動キックボード」は、原付バイクと同じく運転免許が必要です。ご注意ください!